「大分断 教育がもたらす新たな階級化社会」 エマニュエル・トッド著 について

フランスの学者、トッド氏の新しい本です。葉山図書館にあります。

現代における教育はもはや、社会的階級を再生産し、格差を拡大させるものになってしまった。高等教育の階層化がエリートと大衆の分断・対立を招き、ポピュリズムを生んでいる」
 という内容です。

 日本ではまだ、欧米よりましな状況にあるとトッド氏は見ていますが、日本でも決して安心できる状況ではありません。以下、見出しから引用します。

●高等教育が無能なエリートたちを生み出した

教育が社会を階級化し、分断を進めている

●考える時間が与えられない高等教育

●日本の分断が大きくならない理由

●混迷するエリート層

●世界的に学力が低下している?

●能力主義が階級の再生産をもたらす

女性が男性より高学歴になるという新しい現象

●教育格差がトランプ大統領を生み出した

●「黄色いベスト運動」は大衆とエリートの対立だった

●フランス社会の階級闘争が始まっている

●日本は中国とどう対峙すべきか

●人口減少解決のために不可欠なこと

●日本は「少しばかりの無秩序」を受け入れよ

 トッド氏は日本が「核武装をしたらよい」と考えています。彼の祖国フランスは核兵器を持っているけれど、それは決して使用しないとも書いています。日本が核武装すれば中国との関係が変わり、平和が保たれると考えているのです。

 日本が、危険な原発を続けているのに、核兵器にはアレルギーというのは、トッド氏から見れば、不思議なことのようです。いずれにしても、ヨーロッパを代表する知性のお一人ですから、是非、お手に取ってご覧下さい。思索の手掛かりになると思います。

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