『老神介護』は中身の濃いSFです

作者はリュウジキン(リウ ツーシン)劉慈欣、あの『三体』でブレイクした人です。

『三体』も面白かったのですが、この『老神介護』も中身の濃い短編集です。

はるか昔に人類を誕生させた神の種族が、老いて力を失い、養ってくれと大挙して地球にやってくる……他の短編も連作のような形で、SFの醍醐味である〝思考実験〟が楽しめます。

中でも、貧富の差が極限に達した惑星の話は、考えさせられました。

今の地球も、一部の大富豪が富のあらかたを握っている状態ですが、それが行き着く所まで行ってしまい、惑星上の水も空気も、たった一人の大富豪が握ることになったらどうなるか……

もちろん、うんと皮肉をきかせたお話ですが、現実もかなり、深刻なところまで来ていると思います。多数の庶民が生活を楽しめる状態でこそ、文化も文明も進歩すると思うのですが。

私は現状、一日八時間労働が生活を破壊していると思います。通勤や雑務を考えたら、仕事だけでエネルギーを使い切ってしまいます。家に帰ってきたら、もう、へとへとではないですか。

労働時間は、最大でも一日六時間とするべきです。その時間の中に、昼休みも含めます。それだったら、趣味や恋愛、結婚や子育て、介護と両立でき、豊かな人生を送れると思うのですが、どうでしょう?

その六時間で、生計を立てられる報酬が必要ですが、それは公平な税制があり、戦争などの無残な消耗がなければ、可能だと思います。

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